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いかに換気をするか?

娘よ、7月7日、七夕、笹の葉に「人類がコロナを克服し、また世界に平和が訪れますように」と想いを込めた短冊をとりつけたその日、WHOが変なことを言い出した。

「新型コロナウィルスの感染拡大には空気感染の可能性がある」という。続けて、「ソーシャルディスタンスだけでなく換気が重要である」と。

WHOの言う「空気感染」の定義がいまいち定かではないが、以前このブログでも書いた通り、「エアロゾル」が感染メカニズムの一つという認識はもともとあったこと、また、3密の一つに密閉があり「換気」が悪いことを問題視していたこと、から「正直、WHOは今更何を言っているのか?」という感じを受けた。

現在、東京を中心に「夜の街」関連を皮切りに感染者が急増状態であるが、「接待飲食」にしても「昼カラ」にしても「会食」にしても、外気との換気がないエアコンをまわし、紫外線の当たらない薄暗い中で、マスクを着けたり外したりし、口や鼻が無防備になると伴に、不注意にマスクを触ったりしていれば、ひとたび、そこにウィルスがやってくれば、感染リスクが高い状態を避けることは困難であると思われる。

じゃあ「換気」って言うが、果たしてどうすればよいのか?

Google検索で「航空機 換気」とか「新幹線 車両 換気」とかで検索すると、

航空機大手であるANAのホームページには、「機内の空気循環について」説明がある。ポイントとしては機外から上空のきれいな空気をエンジンから取り込みながら、客室へは天井から供給し、イスの下に抜ける形で流れ、一部のエアは機外へ排出、一部は熱効率を考え、HEPAフィルターという0.3ミクロンの細かい粒子を99.97%ろ過する高精細なフィルターを通して客室に戻している。これにより、約3分間で機内の空気が全て入れ替わる様に設計されている、という。

新幹線に関しても、JR東日本のホームページには、「新幹線・在来線特急車両の車内空気循環について」とあり、航空機と同じ様に、車両の下から外気を取込み、客室の天井から供給し、イスの下に抜ける形で空気の流れがあり、一部は車両外へ排出、一部は再循環(イメージ図からフィルターの精度は不明)。6~8分間で車両内の空気が入れ替わる様設計されている、という。

上記の内容は、「換気」に関して、機内は約3分間、車両であれば、それでも6~8分間で室内の空気が入れ替わるのであれば、何となく問題ない様な感じを受ける。が循環量だけで見るのはリスクがある。

というのも、航空機に関しては、確かに約3分間で機内の空気が入れ替わる量の空気を循環しているかもしれないが、2015年、カナダの17歳の高校生が指摘したように、機内へ空気を供給する時に、供給の仕方が悪いと空気が干渉し渦ができ部分的に滞留が生じることが、感染拡大に影響する。その高校生は、父さんの記憶が間違ってなければ、吹き出しノズルの形状を改善することによって機内の上から下に、滞ることなく、滝のように流れ落ちる(空気のカーテン)気流を作ることに成功したという。当時、「SARSの様な感染症により、機内で感染拡大を抑えたい」という想いが、この発明に至るきっかけになったという。

感染防止を図るための、良い「換気」の設計には、「循環量」に加えて、室内の「気流」が重要であるということである。

それでも、自分の席の後ろで、マスクもなくゴホゴホされたりしては、感染のリスクを回避することは困難である。ゆえに、咳エチケット(マスク着用)や体調が悪い場合には公共の交通機関を使用しないことが、言うまでもなく重要なことである。

「航空機」や「新幹線」等はもともと「換気」設計の概念があること、また席の位置や内部の形状も比較的シンプルであることから、今後、多少の問題があったとしても、あの高校生の様な視点があれば、改善の余地は高いと思う。

話を戻すが、WHO曰く、

「新型コロナウィルスの感染拡大には空気感染の可能性がある」という。続けて、「ソーシャルディスタンスだけでなく換気が重要である」という。

また、現在、東京を中心に「夜の街」関連を皮切りに感染者が急増状態である。

飲食店やカラオケがある建屋の室内は、広さや形が千差万別である。エアコンは基本的には外気取り込み無しの内部循環型であり、設置位置も室内の真ん中にある部屋もあれば、角にある部屋もあり、様々である。窓もあるのか、無いのか、あったとしても部屋のどの位置に、どのくらいの大きさの窓があるのか?座席やテーブルの配置や大きさも様々である。飛沫防止としてあちこちにアクリル板やビニールカーテンが設置されている。果たして、「換気」をよくする様にと一言で言われても、各店舗はどのようにこの問題を解決すべきであろうか?

 

WHOや政府の様に、物事を口先だけで言うのは簡単である。

あのカナダの高校生にみられた「社会問題意識とその解決意欲(社会貢献意欲)」が「新しい日常」で生きていくために必要な素養と思われる。父より