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詰将棋

娘よ、藤井聡太七段が「棋聖戦」五番勝負で2連勝し、史上最年少でのタイトル獲得に王手をかけた、将棋界は盛り上がっている。若い人の活躍する姿というのはすがすがしい。ところで、詰将棋を知っているかい?

詰将棋とは、将棋のルールを基本としたパズルゲームのこと。敵の玉将(王将)を攻撃する一手「王手」を続け、玉将(王将)が逃げ切れない状態「詰み」まで追い詰めればゲームクリア。ただし、最短の手数で詰みへとつながる攻め方でなければならない。一方、玉将(王将)は最長の手数になるよう逃げるなどして王手を回避しなければならない。

藤井聡太七段は、41手詰の問題を25秒で解いたという。ルールがある中でのゲームとは言え、この思考回路は人間離れをしている、もはやAIか。

 詰将棋ではなくても、通常、物事に対応するときに、2つくらい先を読む(何か手を打つ、うまくいかなかった場合のために次の手を準備しておく)ことをしていれば、大抵の物事はうまく運ぶであろう。当然、より先まで見通して行動できれば、それに越したことはない。

しかしながら、世の中の社会問題に対しては、意外と先が見通せてないことから時間を浪費しているケースが多い感じを受ける。

最近、スーパーコンピュータ「富岳」が世界No.1になった。計算速度だけでなく、計算性能やビッグデータ、AIといった分野でも優れており、4冠の圧勝であったという。その速度は、1秒間に41京回。これは世界人口70億の人が電卓1sec1回たたいて、約2年かかる計算を1秒でこなすことを意味する。今までの「時間が掛かる」という概念が吹っ飛ぶ様な進歩を感じる。

この様な世界に誇れる技術を持った日本で、「新型コロナウィルスは無症状感染者が感染拡大の要因となっているから、感染者を0にするのは難しい。でも経済も止められないし」と言った発言が聞こえてくるのはなぜだろうか?

感染拡大を封じ込むためには、「海外からのウィルスの持ち込みを防ぐ」そして「国内にいるウィルスは徹底的に網をかけ囲い込む(隔離する)」の2点に尽きる。「網の目が粗くてうまくいかなければ細かくする(事前に細かい網も準備しておく)」、「材質が弱くてだめなら材質の強度を増す(事前い強度がつよい網を準備しておく)」、「網をかけるタイミングが遅ければ、はやくできる仕組みに変える(事前にタイミングが早くできる仕組みを考え準備しておく)」、事前に何手か先まで見通し、柔軟な対応ができれば、今の感染者レベルであれば、何とか抑え込めるのではないだろうか?医療や経済が破綻するリスクを抱えており、国家存続のための最重要課題ではないのか?これは、もはや技術等のレベルではなく、政府や自治体のやる気や危機感の問題であるとしか思えない。医療や経済の専門家に耳を傾ける振りをして、政治の専門家(プロ)であることから逃避している。

決して、藤井聡太七段の様に、「41手先を短時間で読む」という、神がかったことするということではないが、「富岳」の能力は、人間をはるかに凌ぐ能力であり、「富岳」に至らなくとも、既存のAI技術等のテクノロジーを活用すれば、もっとまともなアプローチができるのではないのか?「技術は素晴らしい、でも活用できずにいます」では、ある議員が問うた「世界No.1になることに意義があるのか」に対して解はない。

 

普段から「少し先を見通した生活」をしていれば、多少のことがあっても、「あっ、来たね」で余裕をもって対応ができる。「新しい日常」においては、この「余裕」を持つために準備する(テクノロジーやサイエンスを取り入れ)ことが重要であり、「余裕」が持てないことは、日々苦しい生活を強いられることにつながる。高校生活では多くを学び、「より快適に生きることに活かす」べきである。父より