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次亜塩素酸〇〇

娘よ、コロナウィルス向けの消毒液としては、大きく、エタノールをベースとする「アルコール」と「次亜塩素酸〇〇」がある。この〇〇が少し厄介である。次亜塩素酸〇〇は、コロナウィルスが流行ってきた時に、アルコールが品薄状態になったため、表に出てきた感がある。その一つである、「次亜塩素酸ナトリウム」は、市販されている塩素系漂白剤の主成分である。コロナウィルスに対して消毒効果が認められており、身の周りの「モノ」を消毒するのに使用する。注意点は以下、

①手や指の消毒には使用してはいけない。皮膚がただれることがある。(手袋着用)

②市販のままでは濃いため、0.05%まで薄めて使う

③酸と混ぜてはいけない。有毒ガスがでる

④身の回りの「モノ」を消毒したあと、水拭きをする(変色や腐食の原因となりうる)

厄介なのは、「次亜塩素酸水」。通常、業務用のウィルス除去目的で食品添加物として使用されており、インフルエンザやノロウィルスへの効果は確認されている。が、現段階でコロナウィルスへの効果に関してははっきり確認できていないという。

また、最後に水を書かれてあるからだろうか、「次亜塩素酸水」を加湿器等に入れ、噴霧にして使用することがある様だが、これが危険である(「次亜塩素酸ナトリウム」は論外、非常に危険である)。実際に、目が腫れたり、呼吸困難になった例もあるという。一生懸命、コロナウィルスと闘っていこうという意識が、かえってあだとなってしまう。

コロナウィルスの感染予防としては、海面活性剤で十分効果があるという。いわゆる石鹸である。手や指は石鹸で洗うのがよい。

次亜塩素酸〇〇の様な問題は、基本的には「正しく使いわける」ことが重要であるが、これには注意が必要である。テレビでこのように注意を促すには、本位ではないが「誤って間違ったりする」人がいるからである。緊急事態の「不安」や「混乱」中、にわかにいろいろ出てくることに対して、全てを正しく理解して対応することを望むのは、少しぶっきらぼうである。

最近、街中で、消毒用のスプレイボトルが置いてある。ナッジ理論によって、手にスプレイすると、「スーーー」っとした感じがしない。ボトルにはマジックで「次亜塩素酸」と書いてある。果たして、これは「次亜塩素酸ナトリウム」なのか、「次亜塩素酸水」なのか、濃度は薄めてあるのか、かえって「心配」になる。近くで水で流すこともできない。ますます「不安」になる。

このような状況下においては、街中にある消毒液は、「アルコール」と明らかにわかるものしか使用しない、と決めておくことである。ちなみに、3月下旬から4月上旬の頃、アルコールはアルコールでも、手に付けた時に、「スー」っとした感じがわずかな時があった。薄めていると思われる。アルコールがコロナウィルスに有効なのは、70~80%の濃度の時である。これは、害にならないかもしれないが、効果は小さい。個人的には、自分の手を衛生的に保つのが目的であれば、濃度が薄くともやらないよりやった方がよいと考えている。

が、例えばスーパーとかで、「お客の手にウィルスがついている(万が一の可能性)」のを取り除き、商品や買い物籠、カートの取っ手等を介して「転写」による拡散を防ぐのが目的であれば、「どの店も置いているから、とりあえずうちも」「在庫も少ないから少し薄めておいて」では、都合がよくない。「目的」を果たす為に、「あるべき姿がどういう形であるか」を、考えた方がよい。

マスクに関しても同様のことがいえる。街角インタビューで、「暑くなってきたので、熱中症に気を付けてください」と言うと、「皆がつけているからつけなければ」と答える人がいかに多いことか。

 

「目的」を意識し、「柔軟な対応する」ことができないと、なかなか、「新しい日常」において「持続可能である」形にはならないと考える。その時に頼りになるのは、「データ」「サイエンス」「メカニズム」だろうか。父より